クマ被害防止へ広報紙…新庄署(山形県)

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◆管内の全交番・駐在所の手作り

 クマの目撃が県内最多の新庄署管内(新庄市、最上郡)のすべての交番と駐在所が、クマへの注意を特集した広報紙を作った。秋になり、キノコやクリ拾いなどで山に行く機会が増えたり、餌を求めてクマの動きが活発になったりすることから、身近な存在の「おまわりさん」が地域の実情に合わせて広報紙を手作りし、注意を呼びかけている。

 同署によると、交番や駐在所を挙げてクマへの注意に特化した広報紙を作るのは、県内では同署が初めて。

 県警や新庄署によると、県内におけるクマの出没・目撃件数は655件(26日時点)。うち同署管内は111件と県内の警察署で最多で、昨年1年間(25件)の4倍以上となっている。18日には最上町でキノコ採りをしていた男性がクマに襲われ、重傷を負う事故も起きている。

 新庄署では、各交番や駐在所が月に1回、広報紙を作り、特殊詐欺や交通事故への注意、署の取り組みなどを住民に知らせている。回覧板と一緒に回したり、地域の集会で配布したりと、目にする機会も多いことから、「クマ被害を未然に防ぐ有効なツールになる」として、交番や駐在所を挙げてクマ特集の広報紙を作ることにした。

 16の駐在所と、駅前交番の三つのチームが8月中旬、一斉に作製を開始。〈1〉一目で分かりやすい〈2〉内容が端的――の二つをポイントに、計19点の広報紙が完成した。

 各広報紙には、今年のクマの目撃状況や、「山に入るときは音の鳴るものを持つ」など遭遇しないための注意点、万が一出会ってしまった場合の対処法などが掲載されている。各交番・駐在所で独自の工夫も凝らしており、管内に田畑が多い大堀駐在所(最上町)は「草刈り機に使うガソリンのにおいもクマをひきよせる」と注意喚起。及位駐在所(真室川町)は「早朝や夕方ごろ活発に動くぜ!」とクマ目線で注意を促し、最上町駐在所は、クマの目撃日時と被害状況を地図に落とし込み、クマに出くわす可能性がある場所を示した。

 広報紙のコンクールも行われ、秋らしい配色とクマのイラストで対策を端的に呼びかけた真室川町の釜淵駐在所が金賞に選ばれた。

 作製した広報紙は回覧板や巡回連絡時に配布する。また、19点の広報紙全てを10月まで署内に掲示しており、自由に見ることができる。

 江口隆三署長は「これからクマの活動は活発化する。広報紙を読んでクマの被害に遭わないよう気をつけてほしい」と訴えている。

読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/local/yamagata/news/20160927-OYTNT50249.html

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