ドングリ不作 今秋クマ出没の可能性大 注意を呼びかけ(滋賀県)

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今秋のツキノワグマの出没予測に役立てようと、滋賀県などがエサとなる木の実の豊凶調査を行った結果、おおむね不作であることが分かった。クマは木の実が不作の年に出没件数が増える傾向にあることから、同県自然環境保全課は警戒を呼びかけている。

調査は今年9~10月、同課と県立大学環境科学部野間研究室が長浜市と高島市内の山中で実施。クマのエサとなる木の実の付き具合を「豊作」「並作」「不作」「凶作」の4段階で評価した。その結果、ブナとコナラは不作、ミズナラは凶作。クリは平年並みに着果が見られた。

過去の調査結果を見ると、出没件数が322件と平成21年度以降で最も多かった22年度は、ブナとコナラが凶作でミズナラが不作。次に多かった26年度(168件)は、ブナとミズナラが凶作でコナラが不作だった。

実の付き具合が悪い年に出没件数が多くなる傾向があり、山にエサがなくなることからエサを求めてクマが人里に出没するようになるとみられる。

今年度の県内のツキノワグマの出没件数は9月末までで63件と例年に比べ、とりたてて多くないが、今後増える可能性もあるという。同課の担当者は「クマが急に人と遭遇すると、反射的に人を攻撃してしまうこともある。クマを引き寄せない対策が必要だ」と話している。

http://www.sankei.com/west/news/161025/wst1610250015-n1.html