宍粟のクマ被害 登下校付き添い、わな設置し警戒(兵庫県)

552

兵庫県宍粟市一宮町能倉(よくら)で17日、男性が重傷を負ったクマによる被害。西播磨地域の山間部では今月、クマの目撃情報が急増しており、同市は市民に注意を呼び掛け始めたばかりだった。現場近くの住民らはこの日、クマが好むカキの実を急いで収穫。小中学校も児童らの登下校に教師や保護者が付き添うなど警戒を強めた。(まとめ・古根川淳也)

市によると、今年4月から10月13日までに寄せられたクマの目撃・痕跡情報は50件で、昨年度の16件をすでに超えているという。

特に今月以降は11件と急増し、市内のほぼ全戸に設置されている音声告知機器「しーたん通信」で警戒を呼び掛けていた。佐用町でも今月、目撃が5件と増えているという。

現場を視察した県森林動物研究センター(丹波市)の廣瀬泰徳・森林動物専門員によると、今年は山のドングリがやや不作で、クマがカキなどの餌を求めて人家近くに出没しやすいという。

男性が襲われた能倉地区では、先週も集落内でクマのふんが見つかったばかり。この日、近くの染河内小学校の児童らは保護者や教師に付き添われるなどして登下校。当面、対応を続けるという。

住民らは「子どもが襲われたらと考えるとぞっとする。夜に犬の散歩をするのも心配」と不安を募らせる。

県は有害鳥獣として捕獲を許可し、市が現場近くにクマ用のわな3基を設置。県猟友会宍粟支部と宍粟署は同地区の山際にある野生動物侵入防止柵の内側をパトロールし、集落内にクマがいないことを確認した。

県鳥獣保護管理員の男性(65)は「まずは安心だが、夜は警戒が必要。わなにかかるかもしれないので注意したい」と話した。

■クマと遭遇したら…/県森林動物研究センターの話

クマに遭遇した際は背中を見せて逃げたりせず、体を大きく見せながら、ゆっくり後ずさりして距離をとる方が安全と言える。

今回、被害に遭った男性は逃げる途中、水路に転落したため、急な動きがクマを刺激した可能性がある。

クマは本来昼行性だが、人家近くでは夜間に人が少ないことを学習し、暗くなってから庭先のカキなどを食べに下りてくるので、早朝や夜間も注意が必要だ。

神戸新聞

http://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/201610/0009589450.shtml

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする