「長野モデル」全国に発信 JAグループ、東京でイベント(東京都)

■OLや主婦ら 長蛇の列

長野県で捕獲された鹿やイノシシなど野生鳥獣の食肉である「信州ジビエ」の魅力を全国に発信するイベントが12日、東京・大手町のJAビルで開催された。野生鳥獣による農林業被害の阻止や、その肉の利活用の推進を目指すJAグループと、NPO法人「日本ジビエ振興協議会」が手を組み実現した。長野県の将来性豊かな産業・観光資源である信州ジビエがブランドとして「全国区」となる大きな一歩を踏み出した。

JAグループがジビエに特化したイベントを東京で催すのは初めてだという。JAサイドには野生鳥獣の捕獲から加工、販路の確保まで一貫して取り組む「長野県モデル」を発信し、全国に広げていく狙いがある。

この日は、「長野のジビエ&フルーツフェア」で、鹿のソーセージやモモ肉ブロック、ロース肉ブロックとともに、ジビエ料理と相性ぴったりの長野県特産のリンゴやブドウ、キノコなどが販売された。レジには信州の自然の恵みを抱えた大手町のOLや首都圏の主婦らで長蛇の列ができた。

これと合わせて、茅野市のオーベルジュ「エスポワール」のオーナーシェフを務める藤木徳彦(のりひこ)日本ジビエ振興協議会理事長(45)が「秋ジビエをフレンチで味わう」と銘打った特別講座を開いた。

藤木理事長は鹿肉を使ったローストと唐揚げの調理を実演しながら、ジビエの味や魅力を紹介。主婦やOLら約50人が特製の「ジビエ弁当」を味わった後、懸命にメモと写真をとりながら講座に耳を傾けた。

参加した横浜市の主婦、吉野晶子さん(52)は「欧州在住時代にジビエ料理を知ったが、もっと身近な存在になりました。信州ジビエの魅力を周囲にどんどん伝えていきたい」と話していた。東京都杉並区内でコミュニティーレストランを営む舘野由利さん(55)も「長野県のキノコとジビエを合わせた料理をぜひメニューに加えたい」と笑顔で語った。

藤木理事長は「1次(捕獲)と2次(加工)は長野県で完結させて3次(販売)を東京で展開し、信州ジビエを全国にどんどん普及させていきたい」と前を見据えた。

JA長野中央会の担当者も「今回のイベントを通じて、中央から信州ジビエの名が一層広がっていくことに期待している」と話した。

産経ニュース

http://www.sankei.com/region/news/161013/rgn1610130047-n1.html