ツキノワグマの狩猟を20年ぶり解禁へ(兵庫県)

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全国で人がクマに襲われる被害が相次いでいることを受けて、兵庫県は、ツキノワグマの狩猟を20年ぶりに解禁することを決めました。

ことし、全国各地で人がツキノワグマに襲われる被害が相次ぎ、環境省によりますと、4月から8月にかけて15の県で合わせて53人が亡くなったり、けがをしたりしています。

兵庫県では、今のところ人的被害はありませんが、この数年、人里近くでもクマの目撃情報が多く寄せられ、県によりますと県内の生息数は20年前のおよそ10倍の940頭に増えているということです。

このため、兵庫県は、人が襲われる被害が起きかねないとして、平成8年に禁止したツキノワグマの狩猟を20年ぶりに解禁することを決めました。狩猟期間は、冬眠前で動きが活発になる来月15日から1か月間で、生息数を減らしすぎないようハンター1人につき1頭の捕獲を許可し、県全体での捕獲数は140頭までとします。

ツキノワグマは、絶滅のおそれがあるとして西日本を中心に22の都府県が猟を禁止していますが、解禁を決めたのは兵庫県が初めてだということです。兵庫県は、今回の決定をやむをえないとしていますが、これに反対する自然保護団体は「狩猟によってツキノワグマが再び絶滅の危機にひんする」として、6600人余りの署名を県に提出するなど反発を強めています。

これについて兵庫県の井戸知事は、11日の記者会見で「県内のクマの数は保護の域を超えており手をこまねいていると、今後、人的被害につながる危険性もある。共存という観点から、狩猟の解禁はやむをえない」と述べました。そのうえで井戸知事は、狩猟の解禁を来年度以降も続けるかどうかについては、「捕獲の状況や生息数の推計などを踏まえ、審議会と相談しながら方針を決めたい」と述べ、今後の推移を見極めて対応を決める考えを示しました。

NHK

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161011/k10010725621000.html