遭難多い10月、クマにも注意必要(青森県)

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キノコ採りシーズンを迎えた青森県内。今月から11月初旬まではムキタケ、ナメコ、ヒラタケなどの最盛期となるため、大勢の人が秋の味覚を求めて入山すると予想される。一方、10月は遭難の発生が多く、過去5年間で同月に行方不明(その後発見を含む)になった人は51人に上る。秋は冬眠を控えるクマの活動が活性化する時期でもあり、関係者が注意を呼び掛けている。

 青森県防災危機管理課によると、2011年から15年までの山菜採りによる秋(9~11月)の遭難者数は76人。うち、約7割が10月に集中し、月別では6月の81人に次いで多い。年代別で見ると、60歳以上が全体の約9割を占める。

遭難の特徴として、収穫に夢中になるあまり、山の奥に入り込んで道に迷ったり、転落、滑落、疲労などにより山から出られなくなったりする場合が多い。秋は日没が早く、気付かないうちに辺りが暗くなっていたというケースもあるという。遭難は1人で入山する人に多い傾向にあり、関係者は「単独だと、どこに行ったかなどの情報が分かりづらく危険も多い」と話す。

一方、今年1~7月のクマの目撃情報は300件ほどで例年の約2倍。今春には隣接する秋田県鹿角市の山中で入山者がクマに襲われたとみられる死亡事故も発生しており、今秋も警戒が必要となる。

北里大獣医学部の進藤順治教授(野生動物学)は「クマは現在、冬眠前で体にエネルギーを蓄える時期。ブナやクリなど、山中で餌を一生懸命に探しているはず」と指摘。今年は、主要な餌であるブナの実が凶作で、人里まで出てくる可能性もあるという。

県きのこ会指導鑑定員の江口一雄さん(八戸市)は、ベテランでも山中で迷うことがあるとし、「視界が悪い場所や山奥に行かないことに加え、天候の変化に気を付けなければならない」と強調。クマについては「人に慣れ、鈴に驚かなくなってきている」とし、遭遇時は、背を向けずゆっくり後ずさりすることが重要という。

県は▽家族に行き先を伝える▽早めの下山を心掛け、午後3時には下山する▽自分の体力や体調に合わせて行動する▽崖や急斜面など危険な場所は避ける▽遭難した際にはむやみに動き回らない―ことを入山者に喚起している。

デーリー東北新聞社

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161009-00010002-dtohoku-l02