クマ「晩秋まで出没注意を」 餌のドングリが不作、目撃情報相次ぐ(栃木県)

 県内でクマの出没が相次ぎ、四~九月末の目撃情報は昨年度一年間の六十三件を大幅に上回る計八十三件に上ったことが、県のまとめで分かった。主な原因と考えられるのは、餌となるドングリの不作。晩秋まで人里に出てくる可能性があるとして、県は注意を呼び掛けている。

 県自然環境課によると、県林業センターが九月上旬に実施したクマの餌となる「堅果(けんか)類」の調査では、ドングリが実るミズナラが奥日光、県南、矢板市と塩谷町にまたがる高原(たかはら)の三地域で「凶作」、県北地域では「不作」と判明。コナラも県北、高原、県南で「不作」だった。

 不作の原因ははっきりしないが、ここ数年の傾向から、ミズナラが不良だった年は十一月ごろまでクマの出没が続く可能性があるという。

 こうした状況を受け、県は、九月末までに全二十五市町にクマを人里に寄せ付けないための具体策を明記した書面を送った。収穫予定のない柿や栗などは伐採し、生ごみを自宅の庭などに捨てないよう求めている。

 家屋周辺の草刈りや住宅に夜間照明を設置するなどして、クマを発見しやすい環境整備も勧める。県の担当者は「クマに出合わないようにすることが最も大切。登山や観光で山林に入る場合は、音の出る鈴などを携帯し、身を守ってほしい」と話している

東京新聞

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/list/201610/CK2016100502000187.html