苫小牧の建設業「大新」 鳥獣捕獲等事業者に(北海道)

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苫小牧市松風町の建築業、大新(門間秋雄代表)が、市内の事業所としては初めて、道認定の鳥獣捕獲等事業者となった。道の指定管理鳥獣捕獲等事業を受託する形で、農林業被害をもたらすエゾシカを個体数管理のため、鳥獣保護区や国定公園内で銃器やわなを使って捕獲する。環境省の補助金を活用し、今秋、事業に着手する予定で、門間代表(67)は「環境保全へ力を尽くしたい」と意気込む。

認定鳥獣捕獲等事業者制度は、近年増加中のエゾシカを含むニホンジカやイノシシによる農林業や生活環境への影響を抑えるため、2014年に整備された。

環境省によると、1978年から2014年までの36年間でニホンジカの生息域は約2・5倍、イノシシも約1・7倍に拡大し、農作物や森林資源への食害が深刻化している。道内を除くニホンジカの推定生息数は13年度で305万頭に上り、23年度にはその約2倍まで増加するとの試算もある中、「新制度は、ハンターの高齢化もあり減少した狩猟の担い手を確保する目的もある」(鳥獣保護管理室)。

門間代表は長年、趣味で狩猟を行い、建築業を営む傍ら道内各地でエゾシカを捕ってきた。現在は北海道猟友会苫小牧支部の副支部長。5~7月に市内で安全講習会を受講後、エゾシカの生態や心肺蘇生、けが人の搬送方法などについての試験に合格。8月下旬に認定を受けた。エゾシカの捕獲等事業には門間さんを含めた大新の作業従事者18人で参加する見通し。

道によると、ニホンジカの亜種であるエゾシカの道内推定生息数は15年度で47万頭。環境の変化や駆除などにより10年度の66万頭から大幅に減ってはいるものの、「まだまだ数は多く、農林業の被害は後を絶たない。適正数まで減らす必要がある」(エゾシカ対策課)。

道は10月中にも、初の指定管理鳥獣捕獲等事業の入札を実施予定。これまでハンターが立ち入れなかった鳥獣保護区や国定公園でエゾシカの捕獲を進める。捕獲したエゾシカはできるだけ有効活用するため、食肉やペットフードとして利用する体制を整えたい考え。

道が鳥獣捕獲等事業者として認定しているのは9月末現在、同社を含め13社。門間代表は「腕自慢ではなく環境を守るために狩猟者として積極的に社会貢献したい」と意気込む。

webみんぽう

http://www.tomamin.co.jp/20161043224