サル対策へ包囲網着々妙高3地区で住民組織結成(新潟県)

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 妙高市の3地区の住民組織が、農作物に被害を与えるサルの対策に取り組んでいる。サルの隠れ場所になる耕作放棄地の草刈りや追い払いを行うほか、群れの位置を把握する「テレメトリー調査」も行い、サル対策に住民主体で取り組む体制が整いつつある。

市によると、サル対策を目的とした最初の住民組織は2014年に杉野沢地区で発足。ことしまでに関川、二俣地区でも発足した。

各組織はサルが人里に降りてこない環境づくりに力を入れている。具体策の一つが耕作放棄地の手入れ。サルは草木で覆われた耕作放棄地に身を隠し、近くにある畑に侵入してくるといわれているからだ。

杉野沢地区の協議会のメンバーら約10人は9月28日、耕作放棄地や地区内の墓地周辺で草刈りと枝打ちを行った。作業したのは昨年、専門家の調査でサルが潜みやすいと指摘された場所で、メンバーは草刈り機やチェーンソーを使い、木に絡みついた草や木の枝を取り除いた。約1時間で周囲を覆いつくしていた草木がなくなり、見通しがよくなった。

一方、市は住民組織に対し、捕獲したサルに発信器を付け、群れの位置を調べる「テレメトリー調査」に用いる器具の貸し出しを始めた。平日は市が調べているが、土日などは住民が調査。群れの位置を把握し、追い払いに役立てる。

杉野沢の対策協議会の高田保則会長(71)は「今後も地域一丸となって対策に取り組む」と話す。市環境生活課も「地域の取り組みを支援し、連携していきたい」としている。

新潟日報

http://www.niigata-nippo.co.jp/news/local/20161004283338.html