日本脳炎 対馬で4人発症 本年度、全国で初めて(長崎県)

長崎県は30日、対馬市内の70~80代の男女4人が日本脳炎を発症し、いずれも重症で入院していると発表した。日本脳炎の発症は本年度、全国で初めて。県内では2013年9月以来。国立感染症研究所(東京)は流行阻止対策を検討するため、10月3日から現地調査する。
県によると、日本脳炎はウイルスを持つ豚などの血を吸った蚊に刺されることで感染する。主にコガタアカイエカが媒介し、飛ぶ範囲は10キロ以上と広い。発症した4人は対馬北部、南部に住むなど地域的な偏りはないという。対馬に家畜用の豚はおらず、イノシシが感染源の可能性がある。
4人は8月下旬から9月中旬にかけて発症。医療機関が検査を経て28日に対馬保健所に届け出た。4人とも髄膜炎になっており、うち3人に意識障害などの症状があるという。
有効な予防策は、ワクチン接種で発症リスクを75~95%減らすとされ、多くの人が幼少時に接種しているとみられる。ただ、国が副作用を疑う事象が起きたとして積極的な勧奨を控えた時期があり、1995~06年度に生まれた人は接種していない可能性もある。県は母子健康手帳での確認や、かかりつけ医への相談を促している。
また、蚊の吸血行動が盛んな夕方から夜明けに屋外で過ごすことや皮膚の露出を避けるなど「刺されない工夫を」と呼び掛けている。

長崎新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161001-00010003-nagasaki-l42