ドングリ類今秋は「並作下」 餌あさるクマ 出没注意(埼玉県)

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兵庫県森林動物研究センターは、ツキノワグマが餌とするドングリ類の豊凶調査の結果をまとめた。今秋は県内全域で6段階中上から4番目となる「並作下」。但馬地域は、特にクマ生息頭数、人里近くでの出没・目撃情報が増加傾向にある。県は冬眠前のクマが餌を探して出没する可能性が高くなるとみて、住民へ注意喚起や遭遇の未然予防を促している。

 同センターによると今年、クマの食料となる山の実り具合はブナが凶作、コナラが並作下、ミズナラが大凶作で、3種全体では並作下だった。

今年8月末までに報告された県内全域のクマの目撃・痕跡の報告件数は290件(前年同期287件)。このうち北但馬は4割以上の126件(豊岡市85件、香美町28件、新温泉町13件)を占め、南但馬は66件だった。

県内では、生息個体数が100頭を切ったとして1996年に狩猟を禁止した。約20年の保護政策で2015年度末、「狩猟禁止の解除」に該当する800頭を超え、940頭(前年度798頭)になったと推定。今年11月をめどに、条件付きで猟銃による狩猟を解禁する見込み。

但馬地域では、クマの繁殖期の夏場にも目撃情報が相次いだ。近年の出没場所は山間部のほか、人里や幹線道路など人と遭遇しやすい場所の徘徊(はいかい)増加が目立つ。

同センターは冬眠前の飽食期(9~11月)は、果樹園や庭先の果実を荒らす事例が増えると予想。対策として、柿やクリなどの早期収穫▽不要な果樹の伐採▽生ごみや空き缶を屋外に置かない▽電気柵の設置-などを挙げる。

ハイキングなどで入山機会が増える秋は、遭遇リスクが高まると警鐘も鳴らしており、遭遇予防の手段として、夕方や早朝は入山しない▽ラジオや鈴を携帯▽複数人で行動▽香水など人工的な臭いを放つ-をポイントとしている。

同センター森林動物専門員の広瀬泰徳さん(47)は「人里でおいしい餌があることを覚えたクマがいる可能性もある。ほとんどのクマが冬眠に入る12月中旬ごろまでは、警戒してほしい。目撃したり痕跡を見つけた場合は、対策を講じるため役場か警察に連絡を」と呼び掛ける。

ドングリ類豊凶調査 兵庫県内の観測地点数はコナラ216地点、ブナ15地点、ミズナラ17地点。毎年9月1日から14日までの間、各観測地点で供試木10本の豊凶度を4段階で判定し、平均値をその地点の豊凶指数としている。6段階の判定基準は、「大豊作」「豊作」「並作上」「並作下」「凶作」「大凶作」に分類される。

 日本海新聞
https://www.nnn.co.jp/news/160929/20160929001.html