スーパーに登場 鳥取2店舗で試験販売 獣害からジビエ(鳥取県)

 県東部でスーパーを展開する「サンマート」(本部・鳥取市)が、鳥取市内の2店舗で県産鹿肉の試験販売を始めた。獣害対策として捕獲した鹿を食べてもらい、消費拡大につなげようとする県と連携した取り組み。野生動物の肉を食材にした「ジビエ料理」への関心が高まる中、高たんぱくで低脂肪とされる鹿肉を多くの買い物客が手に取っていた。30日まで。

 県鳥獣対策センターによると、野生動物に農作物などを食い荒らされる獣害のうち、鹿による被害は2015年度で約399万円。ここ数年は減少傾向にあるものの、被害額はイノシシやカラスに次ぐ大きさとなっている。

 一方、15年度に県東部で捕獲された鹿のうち、食用として出荷されるのは2割程度。「固くて臭いがきつい」というイメージがつきまとう上、そもそもスーパーなどで目にする機会が少ないことから、消費が伸び悩んでいるのが現状だ。

そこで県はサンマートに依頼。若桜町の獣肉解体処理施設が手掛け、冷凍真空パックに入れたブロック肉やミンチ肉などを鳥取市内の湖山店と北園店の店頭に15日から並べた。買い物客が調理法に悩まないよう、鹿肉を使ったハンバーグやカツレツ、パスタなど5種類のレシピも売り場に置き、おいしさをPRすることにした。

 このうち湖山店では、1週間分を想定していた100パックが、わずか1日で売り切れるほどの盛況ぶり。サンマートも「予想以上の売れ行きだ」と驚き、今秋には新たにイノシシ肉を販売することも検討し始めた。

 湖山店で鹿肉を購入した八頭町の主婦、湊口康子さん(61)は、「脂身の少なさとさっぱりとした味わいが好み。スーパーで手軽に購入できるのはうれしい」と喜んでいた。

毎日新聞

http://mainichi.jp/articles/20160919/ddl/k31/040/264000c