「ジビエ」おいしく加工 天竜区に大規模施設(静岡県)

%ef%bc%94%ef%bc%92%ef%bc%91

%ef%bc%94%ef%bc%92%ef%bc%92

農作物を食い荒らすイノシシ、シカをおいしい肉に-。バーベキューや林業体験ができる浜松市天竜区春野町杉の野外活動施設「春野山の村」内に二十日、市内初という大規模なジビエ(野生鳥獣肉)解体加工施設「ジミート」が開所し、関係者が祝った。

 イノシシやシカは農作物を食い荒らすなど市内で年間約五千万円の被害を出す“困り者”。猟師が仕留めたものを買い、肉に加工することで鳥獣害被害も減らしたい考えだ。

 「山の村」を運営するNPO法人はるの山の楽校が、市の交付金も含め千五百万円をかけ解体室、加工室、肉を熟成させる冷蔵庫からなる約五十平方メートルのジビエ工房に、旧倉庫を改装した。専属スタッフ二人も置いた。

 開所式には猟友会など関係者二十人が臨席。NPOの山下太一郎理事長(69)は「家庭の食卓向けの手ごろの安い肉と、部位別に解体しレストランなどに卸す高級肉の二つを販売したい。『天然はうまい』を工房の売りにしたい」と述べた。

 猟師が仕留めてから一時間以内のシカ、イノシシを買い付け、一年目はシカ、イノシシあわせて年間で計四十頭を生肉に処理。四年後には計百頭を目指す。直販はせず、天竜区内のJA直販所や道の駅に置いてもらう。年内には出荷の予定だ。

 価格はシカ肉が一キロ二千~五千円、イノシシ肉が同三千~七千五百円を予定する。

 式の後には、八月に天竜区内で仕留められ、同工房での解体第一号となったイノシシのバーベキュー、汁、ハムを関係者で試食。「臭みがない」「ジューシー」と好評だった。

中日新聞

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20160921/CK2016092102000097.html