長野県がハンター養成学校…ジビエ調理も実習[長野県]

 深刻化するシカやイノシシ被害の対策として、長野県は7月から「ハンター養成学校」を開校し、狩猟者の育成に乗り出す。

 座学や実技で被害の現状や技術を学び、わな猟や銃猟の免許取得を目指すほか、ジビエ調理についても実習する。

 県は2011年度から、ニホンジカの推定生息数10万5000頭を、3万5000頭まで減らすなどの5か年計画を立てている。それでも、12年度の野生鳥獣被害額は12億6000万円に上っている。

 背景にあるのが、狩猟者の減少と高齢化。12年度の狩猟者登録数は5900人と、ピーク時の40年前の3分の1以下に減少。60歳以上が6割以上を占める。このため、県鳥獣対策・ジビエ振興室は「養成学校の開校で、10年後に見込まれる捕獲の担い手不足に備えたい」としている。

 講座は、来年3月まで土日祝日を中心に5回開催。狩猟免許試験に向けた講習会なども行うほか、市町村単位でくくりわなの技術を教える「実施隊伝達研修」にも参加できる。

 (1)県内在住の20歳からおおむね50歳(2)卒業後は有害鳥獣捕獲に従事する意思がある(3)第1種銃猟またはわな猟の狩猟免許取得者か、取得を予定する人が入校の対象。定員は約50人。

 受講料は無料だが、狩猟免許試験受験料、猟銃所持にかかる費用などは自己負担。