鳥獣保護員の活動で県の環境保全功労者表彰(神奈川県)

やさしく地域見守る

 ○…「表彰されるなんて思いもしなかった」。20年以上にわたる鳥獣保護員としての活動が評価され、このほど環境保全功労者として県西地域県政総合センター所長表彰を受賞した。高松山周辺の担当地域を年間を通じてパトロールし、県へ狩猟者の人数や狩猟場所を報告。密猟など違反者の取り締まりや農家の依頼を受けてイノシシやシカの駆除も行う。「丹精を込めて栽培する作物を荒らされてしまう農家がかわいそうだから、やむを得ないね」。

 ○…茨城県稲敷市の出身。小中学校には山を越えて通学していたため、鳥や獣は身近な存在だった。学生時代は陸上と野球に熱中。卒業後は都内で建設業や運送業を渡り、24歳の時に転勤で山北町へ移り住んだ。「当時運んでいた資材が、富士山5合目までの道路の側溝になった」

 ○…26歳で結婚。50歳で一念発起し、クレーン車と操縦者を派遣するリース会社を起業した。当初は1人ですべての業務を行っていたが追いつかず、奥さんが経理などを担当することに。やがて東名高速道路のトンネル工事など大きな仕事も舞い込むようになり、今ではクレーン車15台を扱うほどになった。「苦しい時もあったが『絶対にやめない』と歯を食いしばってやってきた」。モットーは「安全第一」。現在は息子に社長職を譲り、今年から孫も社員としてクレーンを操る。「心配だけど、やると決めたからには頑張ってほしい」

 ○…猟友会での活動は50年近くになる。前任者が引退する際に託された鳥獣保護員では年38回、狩猟期間には月6回パトロールを行う。「会社員ではなかなかできないが、地域の安心と狩猟者の事故防止、野鳥の保護などに必要な仕事。後継者を育てていきたい」

 ○…最近の楽しみは盆栽と、奥さんや友人と月1回は出かける温泉旅行。「今があるのも女房の支えがあってこそ」。照れ笑いを浮かべながら、傍らの奥さんに優しい視線を向けた。

http://www.townnews.co.jp/0608/2014/06/28/241921.html

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