(2014/5/24)鳥獣駆除へ:「狩りガール」新たな担い手に 猟師減少で

 シカやイノシシなどによる農作物被害の広がりを受け、頭数管理などを強化する改正鳥獣保護法が成立した。だが、狩猟を担う猟師は減り続け、高齢化も進む。新たな担い手として注目を集めるのが「狩りガール」たちだ。獲物を食べることも同時に楽しむ文字通りの「肉食女子」がハマる狩猟の魅力とは?

 東京都内に住む女性会社員(32)は昨年9月、銃器で狩猟をするために必要な第1種銃猟免許を取得。さらに銃の所持許可証を取り知人から散弾銃を譲り受けた。農学部出身で山歩き好き。狩猟に興味を抱いたのは「自然の中で自分で取ったものを料理して食べてみたい」と思ったからだ。

 今年2月、北海道を訪れて初めてインストラクターが同行する猟に参加した。銃を構えてもなかなか撃つ決心がつかなかったが、ようやく放った1発で雌のエゾシカ1頭を仕留めた。「うれしさ、かわいそうという気持ち、ついに取れたという安堵(あんど)が入り交じり、体が熱くなって泣けた」。都会暮らしでは得られない体験だった。丁寧に皮をはぎ、ロースやももなど部位ごとに切り分け、シチューやローストにして家族や友人にも振る舞った。「内臓を取り出した時には温かさを感じ、ついさっきまで生きていたことを実感した」と話す。

 免許取得や銃の購入などに通常は約30万円かかる。免許に加えて、各都道府県に狩猟者登録をすることで猟に出られる。わなや網、空気銃を使っての狩猟も、それぞれに免許が必要だ。

 環境省などによると、2012年度の野生鳥獣による農作物被害額は229億円に上り、希少な高山植物が絶滅したケースもある。一方、わな猟などを含む国内の狩猟者は1970年度には53万人いたが、2011年度は20万人と激減。60歳以上の占める割合は10%から66%に上昇した。そんな中、女性は全体の1%未満ながら、06年度の1217人が11年度には1912人と右肩上がりだ。

 狩猟歴十数年のベテラン、松浦友紀子さん(39)=札幌市=は12年9月、公務員や大学生、管理栄養士ら北海道で活動する約30人で女性狩猟グループを結成した。ほとんどは免許や許可証を取得して間もない初心者だ。森林総合研究所北海道支所に研究員として勤務する松浦さんは、エゾシカによる農作物被害を目の当たりにし、適正な捕獲の必要性を実感したという。

引用元:http://mainichi.jp/select/news/20140524k0000e040197000c.html

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